共有生命の哲学

「がん患者生きがい支援」のMissionは、がん告知を受けてからの終活であります。
余命3ヶ月と宣告されたら病院で死にたくない、阿波踊りに行きたい、祇園祭りに行きたい、と私が思っているからであります。がん告知からの生きがいづくりで、65才でゴルフを始めました。モヤモヤが晴れて、下手な今が好きです。また、争族にならない遺言、イイ遺書も残したいと思っています。その精神的支柱は、以下に述べる共有生命の哲学であります。著者は総山孝雄(日本学士院会員、東京医科歯科大学名誉教授)。
(1) 蜂の生態
@ミツバチはたくさんの雌の中から一匹を選んで女王蜂にし、これに集中的に栄養を与えて卵を生ませる。他の雌蜂はすべて働き蜂となって一生オールドミスのまま自分では子供を産まず、女王蜂や幼虫のために蜜を集めて生涯を終わる。雄蜂は女王蜂に受精して子供の種を植え付けると直ちに生涯を終わってしまう。働き蜂は身を捨てて外敵に反撃し、あくまでも女王蜂を守ろうとします。そして、大我の生命を守るためには、小我の生命を犠牲にすることを本能的に厭わないのであります。少子高齢時代の介護地獄が押し寄せて来ている昨今、蜂から人間が学ぶべき点が多々有ります。
(2) 人の体
@ 60兆個の細胞の出発点は、たった一つの受精卵です。この受精卵が、細胞分裂を少なくとも50回は繰り返して、脳、肺、胃腸などの臓器をかたち作る。臓器が出来上がると、それぞれの細胞はまわりの細胞と協調しながら自分の役目を果たします。そして、必要な時だけ分裂し、必要な分だけ増えると、分裂を止めて、寿命がくると死滅します。この細胞の「入れ替え」は、老化をおさえるのに必要で、新しい細胞は、毎日8000億個も作られます。一生涯で臓器の細胞は、数千回入れ替わると言われています。それぞれの個体は、成熟したら子孫を残し、寿命がきたら自分は死ぬ。この「個の役割」と「世代間のバトンタッチ」こそ、私たち人間を含む生き物の営みです。
(3)「生命連鎖」
@上述の如く、生命を個体の単位のみで考える限り、生者は必滅です。しかし、生命というものを、 個体の単位を超えた複合の単位で、すなわち祖先から子孫へと縦につながってゆく家族の単位や多数の人が集まって横に連帯して共に生きる社会の単位で考えるならば、生者必滅ではない。
A「わが身は父母の遺体」〜人が結婚すると男性の肉体の一部である精子と、女性の肉体の一部である卵子とが結合して受精卵となり、その細胞が分裂発育して子供に成長する。同様にして、その子供の肉体の一部から孫が出来る。個々の人間だけを切り離して考えると生者必滅ですが、親の生命が子に移り、子の生命が孫に移って行けば、永遠に生きることは可能です。

生命連鎖 親  → 子 → 孫
→ 生→老→病→死 生→老→病→死 生→老→病→死
生者 → 必滅 生者 → 必滅 生者 → 必滅
累代教育 祖父母の遺体 親の遺体 子の遺体


上表は医学・生物学が解明する生の意義からの筆者の受け売り解説。つまり、生涯教育から累代教育表であります。

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がん患者生きがい支援の会

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平井一郎 略歴

○昭和18年生
○(有)平井総合保険事務所代表
○所属団体
NPO法人メディカルテクノおかやま
岡山医用工学研究会
おかやま生体信号研究会