主催者から
(1) 私は保険代理店を開業して40年になります。平成20年9月(65才)大腸がん、21年7月、前立腺がんになり落ち込みました。3000日経ちました。只々感謝。
(2) 1990年〜2010年の20年間の統計によると、がん診断から1年以内の人の自殺のリスクは、健康な人の20倍です。1年を経過すると健康な人とほぼ変わりません。
(3) がん告知を受け、書物を渉猟しているうち、「共有生命の哲学」に出遭いました。
著者は総山孝雄、東京医科歯科大学名誉教授です。
曰く、生命というものを、個体で考える限り生者必滅である。
しかし、個体の単位を超えた複合の単位で、すなわち祖先から子孫へとつながってゆく家族の単位や、多数の人が集まって横に連帯して共に生きる社会の単位で考えるならば、生者はもはや必滅ではない。このような生命の複合体が共有生命(shared life)である。(共有生命の哲学より抜粋)。
(4) 聖人の事跡(イエス、釈迦、孔子、ソクラテス)を調べてみると、
〜 絶対絶命の時も、人助けをしている 〜
がん告知を受けてから私は「癒されたい」気持ちが充満していました。聖人の事跡を偲ぶことにより「癒されたい」人々を癒すと、「癒される」ことを知りました。
そこで、がん患者が、がん患者を助け合うネットワークづくりを考えました。
「羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶 般若心経」〜発菩提心〜
「もういっぺん人生の花を咲かせてみんしゃい」の般若の智慧が出てきました。聖人の如く、「死んで生きる」は、我が身に対する檄文であります。
「がん患者生きがい支援の会」は、がん患者の複合単位であります。此処に、支援の会という一つの共有生命(shared life)が誕生いたしました。
(5) がん患者生きがい支援の会という共有生命(shared life)が成長していく中で、失われていく我が身に蓄積されていくものがあります。それは、人と人の絆であり、安心立命の基盤です。誰でも生きがいと喜びを求めて生きています。
私は、がん患者ですが、病気になっても人様に生きがいと喜びを与えられる健康生きがいづくりアドバイザーでありたいと思います。「生死一如」とは、「誕生した時、死ぬのが始まり、生きるのが終わった時、死ぬのも終わる」。
イエスの教えも、釈迦の教えも、その精神が生きているから続いている。
(文責、平井一郎)
